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社員インタビュー記事の作り方と使い方。採用につながる質問と文章のポイント

社員インタビュー記事の作り方と使い方。採用につながる質問と文章のポイント

最近では、多くの企業が、採用サイトやオウンドメディアで「社員インタビュー記事」を掲載しています。ですが、その多くで似た構成と似た言葉が並び、読み手の記憶に残らないまま流れてしまう場合が少なくありません。

「やりがいは何ですか?」「仕事の魅力は?」といった漠然とした問いに対する答えは、どの企業でも大きく変わらないでしょう。結果として、「良い会社そう」という印象は残っても、「ここで働きたい」という意思決定にはつながりにくいのです。

社員インタビューは、本来、企業の空気や価値観を伝えるための重要なコンテンツです。この記事では、採用につながる社員インタビュー記事の作り方を、設計から質問例、活用方法まで具体的に解説します。

社員インタビュー記事とは何か?

社員インタビュー記事は、単なる人物紹介ではありません。「どんな人が働いているか」を伝えるだけでは弱く、本質は「どんな価値観の会社なのか」を伝えることにあります。

誰が、どんな理由でこの会社を選び、どんな経験をしているのか。その積み重ねによって、企業の輪郭が浮かび上がるものです。つまり社員インタビューは、企業理解を深めるためのコンテンツといえます。

社員インタビューの採用・広報におけるメリット

社員インタビュー記事には、次のような役割があります。

  • 応募前の不安を解消する
  • 働くイメージを具体化する
  • ミスマッチを防ぐ
  • 志望度を高める

求職者は、求人票や制度だけでは判断していません。「この人たちと働いている自分を想像できるか」という感覚を見ています。その判断材料として、社員インタビューは非常に重要なコンテンツです。

また最近では、採用のためのインタビュー動画を制作する企業も増えています。ですがインタビュー動画の制作には50万円~数百万円の予算が必要となる場合が多く、なかなか踏み出せずにいる企業も少なくありません。

インタビュー記事であれば、スチール写真の撮影を含めて15万円以内の予算で制作できる場合が多いでしょう。また文章コンテンツの性質として、動画よりも深い情報を伝えることができます。

なぜ社員インタビュー記事で差がつかないのか

では、なぜ多くの社員インタビュー記事が他社と差をつける役割を果たせていないのでしょうか。その理由をみていきましょう。

  • 質問がテンプレ化している
  • 企業の良い面しか書かれていない
  • ストーリーが伝わらない

質問がテンプレ化している

多くの記事が似てしまう理由のひとつは、質問が型にはまっていることです。

例えば、以下のような質問は抽象的で、似た回答や具体性に欠ける回答になりやすい問いです。結果として、記事の個性が消えてしまいます。

  • どんなやりがいを感じていますか?
  • どんな理由で入社しましたか?
  • 仕事の魅力は何ですか?

企業の良い面しか書かれていない

次の課題は、社員インタビュー記事が「良い話」だけで構成されやすい点にあります。

順調な話だけでは、読み手は違和感を覚えます。リアルな葛藤や迷いがあることで求職者は共感を覚え、逆に自分がそこで働いているイメージをもつことができるようになります。

ストーリーが伝わらない

最後の課題点は、多くの記事がストーリーとして共感される形になっていないことです。

質問と回答を並べただけでは、情報の羅列になってしまいます。大切なのは、「時間の流れ」と「変化」を描くことです。

社員インタビューは、Q&Aではなく物語として設計するようにしましょう。

採用につながる社員インタビュー記事の作り方5ステップ

それでは実際に、社員インタビュー記事の作り方をみていきましょう。

  • STEP01 目的を明確にする
  • STEP02 ストーリーの軸を決める
  • STEP03 質問を設計する
  • STEP04 記事の構成を作る
  • STEP05 伝わる形に編集する

STEP01 目的を明確にする

まず最初に決めるべきは、「誰に向けた記事なのか」という点です。新卒向けなのか、中途採用なのか、あるいは特定の職種を募集しているのかなど、ターゲットによって伝えるべき内容は異なります。

伝えたい相手や目的が曖昧なまま進めると、誰にも刺さらない記事になってしまうでしょう。

STEP02 ストーリーの軸を決める

次に、その社員の「どの物語を描くのか」を決めます。

入社の背景や仕事での転機、苦しかった経験、成長の過程など、フォーカスできるエピソードはさまざまです。

ですが、すべてを網羅する必要はありません。むしろ、1つの軸に絞った方が、深い記事を作りやすいです。

STEP03 質問を設計する

インタビューの質は、質問する内容によって大きく左右されます。大切なのは、インタビュー相手となる社員の変化と感情を引き出すことです。その人の言葉に深さが生まれると、記事全体の説得力が高まります。

例えば、以下のように具体性のある質問を用意するのがおすすめです。

  • 入社前に不安だったことは何ですか?
  • 一番つらかった経験は何ですか?
  • それでも続けられた理由は何ですか?

STEP04 記事の構成を作る

インタビューした内容を記事にする際は、ストーリーとして再構成します。以下のように時間の流れに沿って構成することで、自然と読みやすい記事になるでしょう。

  1. 社員のプロフィール
  2. 入社の背景
  3. 現在の仕事
  4. 転機・葛藤のエピソード
  5. これからの展望

STEP05 編集で“伝わる形”にする

最後に大切なのが、編集で伝わる形に整えることです。

インタビュー記事は、情報の正確さだけでなく、読後の余韻も大切なポイントです。このため、言葉のリズムを意識したり、記事の長さを調整したりする編集工程が重要となります。

ただし、言葉を整えすぎたり、社員の発言を要約しすぎてしまうと、現実感のないものになり共感を得られなくなってしまいます。編集の必要な箇所を吟味し、ターゲットのペルソナに伝わる記事のリズムへと整えましょう。

社員インタビュー記事で読まれる質問例

社員インタビューの質問で大切なのは、会社の情報ではなくその社員の人物像を引き出すことです。話が広がり読まれる記事を作りやすくなる質問をチェックしておきましょう。

入社前に関する社員への質問

  • なぜこの会社を選んだのか
  • 他社と迷った理由は何か

仕事や現場に関する質問

  • 実際にどんな業務をしているのか
  • 1日の流れはどうなっているか

社員が経験した転機に関する質問

  • 最も苦しかった経験は何か
  • それをどう乗り越えたのか

社員や企業の価値観が伝わる質問

  • 仕事で大切にしていることは何か
  • この会社らしさを感じる瞬間はいつか

社員が思い描く未来図がわかる質問

  • これから挑戦したいこと
  • どんな人と働きたいか

社員インタビュー記事を採用や広報に活かす方法

社員インタビューは、一度制作すれば終わりというわけではありません。どのような媒体で、どのように届けるかによって、その価値は大きく異なります。

ここでは、代表的な4つの活用方法と、それぞれの効果を解説します。

  • 採用サイト|応募前の解像度を上げる
  • オウンドメディア|企業のカルチャーを蓄積する
  • SNS|ユーザーや応募者との接点を増やす
  • 映像コンテンツ|言葉にならない空気感を伝える

採用サイト|応募前の解像度を上げる

採用サイトにおける社員インタビューの役割は、単なる雰囲気づくりではありません。
求職者が「自分が働くイメージを持てるかどうか」を左右する重要なコンテンツです。

例えば、職種ごとにインタビューを配置したり、キャリア別に記事を見せたり、入社理由や転職の背景を具体的に伝えたりすることで、応募前の理解度が格段に深まります。

これにより、応募者の質が高まり、入社後にカルチャーフィットしないなどのミスマッチを減らすことができるでしょう。

オウンドメディア|企業のカルチャーを蓄積する

オウンドメディアに社員インタビューを掲載することで、企業文化を伝えるコンテンツとして蓄積できます。

複数の記事が並ぶことで、その企業にはどんな価値観の人が多いのか、どんな働き方が当たり前なのか、どのような意思決定が行われているのかといった空気感が徐々に伝わっていきます。

また、記事が増えるほどSEO評価も高まり、「企業名+評判」「会社名+働き方」などの検索流入にもつながる可能性があります。

SNS|ユーザーや応募者との接点を増やす

社員インタビューは、SNSとの相性も非常によいコンテンツです。

ただし、記事をそのまま投稿するのではなく、印象的な一文を切り出してリール動画にしたり、ストーリー性のあるエピソードを抜粋したり、写真や短尺動画と組み合わせたりといった再編集が大切になります。

SNSの役割は、理解を深めることではなく「興味の入口」をつくることです。記事への導線として活用することで、認知の拡大や潜在層へのリーチにつながります。

映像コンテンツ|言葉にならない空気感を伝える

社員インタビュー記事は、映像化することでさらに効果が高まります。言葉だけでは伝わらない表情や間、空気感を補完するために、記事をもとに映像を制作するのもおすすめです。

例えば、インタビュー風景を映像にしたり、ドキュメンタリー形式の短編映像を制作したり、仕事風景を織り交ぜたコンテンツに形を変えたりすることで、企業をより立体的に伝えることができます。

特に採用においては「この人たちと働きたい」と思わせる力が強く働き、文章との併用で効果が大きく高まります。

社員インタビュー記事で「企業の物語」が伝わる

1人ひとりの社員の言葉には、その企業の文化がにじみ出ます。

どんな人が集まり、どんな価値観で働いているのか。それは制度や数字ではなく、個人の経験の中に表れます。

社員インタビュー記事とは、その断片を集めて、企業の輪郭を描く行為です。そして、その積み重ねが企業の信頼をつくっていきます。

社員インタビュー記事を有効に活用するために、質問の深さや伝わる構成、企業のイメージに適した編集を行っていきましょう。

陽だまりもようでは、社員インタビューの企画設計から記事制作、映像化まで、企業の物語を伝えるための編集を行っています。採用や広報に課題を感じている方は、まず「何を伝えるべきか」を振り返ってみませんか?

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